気ままに探偵ごっこ♪
撮影日 2006年 8月 12日(土) 
一部 2006年 8月 14日(月) 
 
<< 元高級料亭 「三宜楼」一般公開 〜門司区清滝 >>
 
 
北九州市門司区清滝に木造三階建ての古い建物がある。 これは元高級料亭の「三宜楼」である。
建物は昭和5年に建てられた。 現在は無人で内部は荒れ果てており、解体の危機に瀕している。

  三宜楼とは・・・

 ●北九州市門司区清滝3丁目にある元料亭
 ●昭和5年(1930年)建築
 ●木造3階建てで2階には柱のない八十畳の大広間がある
 ●建築士:岡田孫次郎
 ●俳人高浜虚子「風師山梅ありという登らばや」の唄は三宜楼で生まれた

                    門司港コミュニティー編 「三宜楼保存の栞」より 


門司港レトロ基金は、建物の買収することで建物の存続させようと募金活動を進めたが、思うように
基金は集まらず、後にmixiのコミュニティ 「門司港コミュ」のメンバーも加わり、存続活動を進めてきた。
買収に必要な金額は約 3,600万円であるが、現在集まった金額は約 500万円。 まだまだ足りない。

今回1日限りの 「内部一般公開」が行われた。 荒れ果てていた建物内の清掃は、「門司港コミュ」の
メンバーが、ボランティアでこなした。 公開当日の受付や場内整理、ガイド役も彼らのボランティアだ。

彼らの気持ちはきっと同じはず。 この建物を実際に見てもらえたら、この建物の価値(素晴らしさ)を
きっとわかってもらえ、募金してくれる人も増えるはず… と。 炎天下の最中、約6時間の一般公開…。
俺は仕事だったため手伝いはできなかったが、わずかの時間とはいえ、建物の素晴らしさを実感できた。
 
 
 
 
 
三宜楼全景
 
「三宜楼」全景。 石垣の上にそびえる、まるでお城のよう。(2006年8月14日撮影)
 
 
 
 
      
 
(左写真) 遠くから全景を見る。(2006年8月14日撮影)    (右写真) 三宜楼入り口はこの路地の奥にある。
 
 
 
 
      
 
(左写真) ボランティアの方による受付。   (右写真) 受付から階段を上がると、立派な門が出迎える。
 
 
 
 
   
 
(左写真) 玄関を入ったところ。この欄間は一枚板で作られてるらしい。   (右写真) 中から玄関を見る。たくさんの見学者たち。
 
 
 
 
   
 
(左写真) テレビクルーと共に、1階の廊下を奥へ進む   (右写真) 2階の「百畳間」と呼ばれる、舞台を含めると約80畳の大広間。
 
 
 
 
      
 
(左写真) 百畳間の舞台。一説によると床下に音響効果用のカメを設置しているとか。   (右写真) 取材を受ける見学者。
 
 
 
 
      
 
(左写真) 舞台横のふすまから古い着物がチラリ☆   (右写真) 普段締め切られている建物の為、このように畳が腐っている箇所あり。
 
 
 
 
      
 
(左写真) かつては欄干越しに、門司の市街地が一望できたであろう。   (右写真) 3階の階段横。 床も、手すりも弱く危険な状態。
 
 
 
 
      
 
(左写真) 3階の階段を上がった場所にて。この先は立ち入り禁止だった。   (右写真) 3階の和室。かつては著名人が利用していた。
 
 
 
 
   
 
(左写真) 3階の廊下。よく見たら若干傾いている。   (右写真) 窓から見た風景。門司港駅構内が見える。当時は海も見えたろう。
 
 
 
 
   
 
(左写真) 2階の洋室。元々の和室を改造したらしい。戦後は進駐軍がホールとして使用。   (右写真) 1階玄関に戻る。
 
 
 
 
      
 
(左写真) 1階廊下。 この雰囲気をずっと残したい。  (右写真) 三宜楼を残さねば、この路地もなくなるかもしれない。
 
 
 
 
   
 
(左写真) 門司港駅〜三宜楼間で運行された無料シャトルバス。   (右写真) 門司港駅前でも案内を頑張っていた。
 
 
 
 
 
以上、三宜楼内部をザーッと紹介したが、非公開の部屋や写真を撮っていない場所もあり、
古い高級料亭への興味は尽きない。 しかしながら、建物の老朽化は想像以上に進んでおり、
売却費用 3,600万円を集めても、改修費用が2億円はかかるらしい。保存への課題は山積み状態だ。

今回の一般公開では、たくさんのボランティアの方々が汗流しながらこなしてくれた。
彼らにありがとう。おつかれさま。そう言いたい。 そして次は俺も手伝えることをしたいと思った。


最後にお願いです。 8月末まで限定の 「三宜楼」保存基金の協力をお願いすると共に、下記URLで
振込先などをお知らせします。(千円から可能です)。 ぜひ民間の力で門司港に本物のレトロを残そう!!
この建物が民間の力で保存され、10年後には、門司港随一の観光スポットとなっていることを願いたい☆

↓    ↓    ↓


レトロ基金委員会内 「三宜楼を保存する会」
http://www.retro-mojiko.jp/news025.html



保存できたら… ここならではの催しを開きたいですね。某サイトで見ましたが、JR門司港駅から
「人力車」で三宜楼へ上がり、 「一日芸者さん体験」や、百畳間で「美味しい関門料理」を頂く案。
和風な建物なので、「日本舞踊やお茶の体験ツアー」なんてどうかな。 ←これは俺の一案です(^^;;


 
 
 
 
   <おまけ画像> 
  フジテレビ系列で 2002年11月11日に放映されたドラマ 「ホーム&アウェイ」(第6話) でのシーン。  

中山美穂さん    三宜楼をバックに

(左写真) 中山美穂さん演ずる"かえで"が…   (右写真) 男にお金をひったくられて 「三宜楼」下の坂を追っかけるシーン。
 
 
 
 
元高級料亭「三宜楼」一般公開 〜門司区清滝  おわり 
 
管理人:けーばら
けーばらが感じた 「何気ない風景」をご紹介します