第46回大会ネタ
「スチームアイロン」(3/4)
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今回は、私が会社の社内報用に書いたものをそのまま掲載します。(その1)
(本選: 1995年9月) |
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出 番 〜仮装大賞への挑戦〜
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みなさん。「欽ちゃんの仮装大賞」というTV番組をご存知でしょうか。内容はタイトルの通り、人間が仮装していろんなものになりきり、審査員がその演技を採点するというものです。 さらに大賞に選ばれると、賞金100万円がもらえるという事で、今回は全国6千組以上の応募の中から選ばれた41組の出場者により、演技が競われました。 | |||||||||||||
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さて、9月10日の本選会に出るまでは、発案から2ヶ月以上もかかっており、製作や予選の苦労話もしたいところですが、紙面が限られているので、今回は本選会の様子を報告させて頂きます。 | |||||||||||||
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9月10日10時45分 後楽園ホールにて(以下場所は同じ) カメラリハーサル開始。私は本番さながら粉を吹きまくり、スタッフからOKサインが出ました。 |
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12時30分 リハーサルも半数が終了した頃、私の方にディレクターが来て 「えとね、欽ちゃんのところに出る時にむせてたよね。本番もそれでいこう!」 とアドバイスを受けました。 ヤラセ?って思ったけど、わざとじゃなくてもむせるのは確実だから、まぁ心配はないでしょう。 |
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14時20分 テーマ曲が流れ、観客の手拍子と共に欽ちゃんが登場、ついに本番の始まり。私は5番目なので舞台袖で待機。緊張! 1番目の「波のり」は観客の異常な盛り上がりと拍手で20点満点の合格。更に2番、3番と合格が続く。普段ならこの辺りで落ちる人がいるのですが、今回は異様に感じました。CM待ちの暗闇の中で、少し不安を感じながら、スタッフ(黒子)から移動のタイミング等を再チェック。両手に小道具のパンツを持ち、待機。身震いがします。 |
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そして、4番目の「アサガオ」も合格。同時に私と黒子3人は黒い目隠しボードと共に舞台中央に移動。持ち場につき、直前準備に入る。黒子の「OK?」「ストローはもう口にさしといて!」の声にうなずく。ここではもう緊張はありませんでした。しかし、黒子がテーブルにつまずき、粉がテーブルにこぼれた事で、私の緊張は最高に達しました。 | |||||||||||||
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私はあわててそれを吹きましたが、全然とばない。黒子2人がタオルをバタバタして少しとれたものの、粉の跡はきれいには落ちない。「もう・・・このままいこう。 はい、ストローくわえて!」 結局スタッフのその声に納得し、私はまたストローをくわえました。その時、目隠しボードの横から小さく時計が見えました。 「14時40分か…」 まるで他人事のように私は思いました。 | |||||||||||||
「さ〜あ、いきましょう!」 え?欽ちゃんの声
!? 同時に目隠しのボードが運び去られ、観客の全容が現れました!すごい !! 無数の視線が私一点をめがけ突き刺してきます。 ライトがまぶしい!出番だ !! 「5番! スチームアイロン !! 」 |
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つづく
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